
丸い窓から見える種は胸の内をよく見れば気づく 自己と社会とのずれにより押し殺された殻に閉じこもる感情
赤く熱を持ち言葉と滲み出ようとしている種も結果として閉じ込めているけれど 確かにそこに感情はある
笑っているからといって嬉しい訳ではない
黙っているからといって意見がない訳ではない
でも伝えないとわかってくれない
多様性を掲げる現代、社会との差異を個性と呼ぶ現代、自己表現を強いる現代の中で「敢えて表現をしない」という表現を一体誰が肯定してくれるのだろう
真の多様性とは閉じこもることも受け入れることであって欲しい
素材: 樹脂、薬用カプセル、金属、布
Hair and Makeup by Haruka Ookubo for SHISEIDO
Photography by YASUNARI KIKUMA / ©︎ FASHION FRONTIER PROGRAM
Saeko Iwai 岩井彩映子