Tomoki Ono 大野智幾 「キズが輝く」

FFP2021
ファイナリスト
2022/06/23

キズが輝く

cut03_083のコピー

 

私たちは癒えないキズが消えることを願い、キズのあるものを”キズもの”として仕分ける。しかし、キズは時間や経験を刻んだ個性の印である。デジタルにはない手触りあるリアリティである。

均一な品質が約束されるコピー式の大量生産によって、不均一な表情に生まれたものは受け入れられない世の中である。

昔に手織りから始まった布作りにおいても、今や些細なキズでさえ許容しない。

キズという価値観に目を向けることで、今求められる多様なあり方を考えるきっかけになると考えた。

キズが柄となり、個性を輝かせる衣服を表現した。

 

  素材:   家業縫製場にて余剰在庫の生地(3種類)

     削れるように配合したバインダー・顔料

  Hair and Makeup by Yuko Terada for SHISEIDO

  Photography by YASUNARI KIKUMA / ©︎ FASHION FRONTIER PROGRAM

 

Tomoki Ono 大野智幾

 

 

メールアドレス: tomoki_ono@piono.jp

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