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Hikari Hayashi 林ひかり Reframing

FFP2025

Reframing

FFP2025 project_Hikari Hayashi
服が身体の基準に在るのではなく、服の基準へ身体が寄せていくことに違和感がある。

サイズ、流行、着方、他者評価。

服はいつも、誰かの決めた基準へ身を寄せ、服の寿命は成長よりも流行の速度によって決まっていく。例えば、Tシャツはその“基準“の象徴で、大量生産、大量消費を繰り返している。

 

かつては身体の成長によって服が小さくなったけれど、今は流行の速度が服の寿命を決めている。
このサイクルでは、服と身体との距離はどんどん開いていくことになる。

 

そのサイクルから外れたものに私は惹かれる。
私の祖母は、織物をする人だった。
祖母が織り続けていた布のように、手をかけ、時間をかけていたもの。効率や正しさとは無関係のリズムで生まれるもの。
そこには、ふつふつと愛着が湧き、消費とは別の時間が流れているように思う。私の作品は、その時間軸から作られる。

 

まず、細身のシルエットをTシャツにプリントする。
次に、その繊維を手で解し大きくする。そして身体にのせる。
それは、小さくなった子供服を解き、誰の身体にも属さない形へ変えることで、違和感を解消しないまま形に残す行為。
その行為は社会に抵抗するというよりむしろ自分自身と服ともう一度向き合い、肯定する行為だと思う。

 

  素材:綿、ポリエステル、ボタン

  協力:セイコーエプソン株式会社

  Photography by YASUNARI KIKUMA / ©︎ FASHION FRONTIER PROGRAM 

Hikari Hayashi 林ひかり

Instagram:@hika__._

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