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Luna Nakagawa 中巛ルナ Memento Vitae in Plastica

FINALISTS
FFP2024

Memento Vitae in Plastica

LUNA NAKAGAWA
プラスチックを分解できるワームがいる。近年の研究でこれらのワームたちの存在を知り、強く惹きつけられた。
生物の未知の能力に驚くとともに、「人工物」と「自然物」を二項対立的にとらえていた自分の考え方が、いかに曖昧なものであるか、気づかされたからだ。
 プラスチックは便利な化合物の代表で、人間文明を豊かにする一方、環境問題の視点からは使い捨てという見直すべき消費文化の象徴として捉えられてきた。しかし、プラスチックの原料、石油は本来、太古の微生物の死骸が特定の条件で圧縮されることでできた「自然由来」の素材であり、無数の命が凝縮された恩恵なのだ。
 本作品は、プラスチックという素材への私たちの認識を捉え治す試みである。ワームたちが創り出した無数の食痕をデザインに取り入れ、「自然の一部」である人間の身体にまとわせることで、私たちが意識的に切り離してきた文明社会と自然との接続を表現したいと考えた。
いわば、ゴミムシダマシの幼虫、ミルワームとの共同作品である。
ポリスチレンの塊を黙々と破壊する彼らの旺盛な活動は、プラスチックを自然の循環に戻す、「命を紡ぎなおす儀式」のようにも見えた。

 

  素材:ゴミムシダマシの幼虫(ミルワーム),発泡スチロール,プラスチック

  Photography by YASUNARI KIKUMA / ©︎ FASHION FRONTIER PROGRAM 

 

 

Luna Nakagawa 中巛ルナ

Instagram:@lunaxeve

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FASHION FRONTIER PROGRAM
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