
愛知牧場に住む一匹の羊”さあこ”のウールとさあこをきっかけに出会ったウールを用いて制作。メインのセーターはさあこ、ボトムとソックスは2022年に生まれたさあこの息子”けいと”のウール、帽子とマフラーは愛知牧場に集まる羊を愛する人たちから集めたニットアイテムを再構築した。
羊のさあこは今年で3さいになった。昨年もさあこのニットを編んだので私はさあこの生きる時間のなかの貴重な2年分のウールをいただいたことになる。愛知牧場では毎春毛刈りが行われ、私たちにあたたかいウールを分けてくれる。そしてさあこはこれからも生きていく。羊たちからもらったあたたかさを伝えるために私も編み続けなければならない。
素材:さあこウール/けいとウール/古着ウールニット
Photography by YASUNARI KIKUMA / ©︎ FASHION FRONTIER PROGRAM

春に刈り取った毛が衣服になるまで、様々な工程がある。洗って、染色して、紡いで、編んだり織ったりしてやっと着られるようになる。そうしているうちに春になり、また毛をいただく。季節は巡り、羊は死んで、私もいつか死ぬ。羊も人も、一生懸命編んだセーターだっていつか土に還っていく。そうやって生きている。私は羊も人間も幸せに暮らせる世界のなかで、人々をあたためるものを編んでいきたい。
本作品は全て愛知牧場に住む羊、「さあこ」のウールを手紡ぎ、手編みをして制作しています。アクセントとなる赤色は、編み終わりの糸端を染色することでいつか誰かが編みかえる際の目印となります。
素材: ウール、染粉
協力: 愛知牧場羊飼い 丸岡圭一、秋田じゅんこ、羊飼いの糸の皆さん、祖母井茉美
Hair and Makeup by Marina Tsukahara and Yuka Fukano for SHISEIDO
Photography by YASUNARI KIKUMA / ©︎ FASHION FRONTIER PROGRAM
Nanaha Yamada 山田菜々葉
メールアドレス: nanaha_uni@icloud.com
Instagram: @moamochiii