FASHION FRONTIER PROGRAM 2024 セミファイナリスト17名が決定
FASHION FRONTIER PROGRAM 2024 にご応募頂いた皆さま、改めてありがとうございました。
長時間に及んだ一次審査を経て、2024年度のセミファイナリストに選出されたのは、こちらの17名です。
Alex Yarally / 中原 明日香 / 山村 歩 / Hakizimana Singizwa Bertrand / 佐藤 陽真莉 / 高坂 夏怜 / 富山 聖 / 蒲田 琴梨 / 中川琉那 / 鈴木 舞 / 須田 美咲 / 村田 充生 / Paula Arbach / 永田 莉紗 / Sandra Jao / 岩井 巽 / Yu Chenchen (ABC順)
セミファイナリストのご紹介
各セミファイナリストの作品のドローイングや、作品を象徴するイメージ画像と併せて、プロフィールをご紹介します。
それぞれに込められた想いを、ぜひご覧ください。

⚫︎FFPへの応募理由と意気込み :
私は仕事を通じて、環境負荷の少ない衣料品を作ることを目指しています。カーボンフットプリントを制限し、廃棄物を削減する生産方法を開発することで、今日一般的ではなくなりつつある職人技を守るよう努めています。私のデザインは、素材を重ね合わせ、混ぜ合わせ、繕うことに重点を置き、ライフサイクルが終わりに近づいた衣服に対する私たちの認識を再構築するものです。私は、地域経済を支え、天然資源を枯渇させる外国企業に抵抗する、島々の繊維生産のインフラを構想している。カリブ海のテキスタイル開発における主な課題は、資源と消費のバランスをとることです。私は、貝や海藻などの廃棄物からバイオプラスチックやエコレザーを開発し、革新的なデザインのために3Dプリントを活用するつもりです。このアプローチによって、私は土着の工芸品と現代の技術を融合させ、過去と未来の間に新たな関係を築くことができるでしょう。
ファッションのプロとして、私は数々の持続不可能な慣習を目の当たりにしてきました。ブランドは、安価な労働力や埋め立て地に行き着く合成素材に基づいて、高価な決断を土壇場で下しているのです。私は、制限の中で働きながら持続可能なビジネスを創造し、運営する方法をメンターから学びたいと思っています。重要な課題のひとつは、品質管理と継続性を確保するために、こうした制限や商品の希少性を管理することです。このプログラムを通じて、私はカリブ海のクチュールへの憧れを支えるビジネスの基礎を確立し、職人技の新しいムーブメントを起こすアイテムを生産することを目指しています。
⚫︎制作予定の作品説明 :
私の目標は、カリブ海のクチュールを識別し、そのアイデンティティをファッション界にもたらす、持続可能な現代的工芸品を創造することです。3Dプリンターを使って、デッドストックの廃材を使いながら、外骨格として機能する衣服の骨を作りたいと考えています。今日、衣服に使われているプラスチックや重金属の多くを排除したい。PLAやPHAといった再生可能な素材を使えば、素材を分解してまた新しい製品に再利用することができます。

⚫︎FFPへの応募理由と意気込み :
私は愛知県有松で絞り染めの会社で働いています。絞り染めに携わり魅力を感じる一方で、絞り染めの工程では環境に負担がかかることを知りました。「環境に配慮をして、有松絞りを繋いでいくにはどのようにしていけばいいのか」を制作を通し考えを深めたいと思い、応募しました。このプログラムで学んだことを吸収し、表現に活かしていきたいです。
⚫︎制作予定の作品説明 :
絞り染めでは、染めた後に絞った糸やビニール、あて布などを解く糸抜きという工程があります。その絞った糸やビニール、あて布は捨てられてしまいます。それらをもう一度紡ぎ直し、布にして絞り染色をして作品にしたいと考えています

⚫︎FFPへの応募理由と意気込み :
まず私自身が最終学年を迎え就職活動しており、ファッション業界の就活は面接や、試験だけでは無いと考え、このコンテストを通じて 多くの人に私というデザイナーがいる事を、知ってもらいたいと考えたからです。
そして私は私自身に期待しております。 応募理由に書いた様に、『私は大海を知り、大海と戦う、誰よりも井戸の中を知る蛙になりたい』 将来的には日本を背負える、日本を代表できる様なデザイナーになりたい。 だけど今の自分はまだまだ未熟で、やっと井戸の中を見回せる様になった程度で、日本の文化や日本の知識をこのコンテストのインキュベーションや、講座を通じて審査員の先生方と関わり、知識を吸収したいと考えています。
⚫︎制作予定の作品説明 :
私はファッション業界がサスティナブルに取り組む中で 、問題の1つである、残布、残糸問題を解決できる方法は和裁『着物』だと考える その事を日本人である私自身が 再認識し、そして継承し、新たなファッションを表現する。和裁モチーフのzero-waste patternで『残布を利用する』では無く残布を出さない服作りを提案、テキスタイルには残糸から制作する オリジナルテキスタイルの『quilters knit』を使用し、サスティナブル問題を『作らない』で解決するのでは無く 着物の様に親から子に、子から孫に長く受け継がれる服を制作する。

⚫︎FFPへの応募理由と意気込み :
私の目標は、私のブランドを活用して地域のアートシーンに大きな影響を与え、アヴァンギャルド・ファッションへの評価を高め、境界を押し広げる創造性を奨励することです。そうすることで、ファブリックの革新や高度なパターン・ドラフティング技術の研究が進むような、急成長するアート・シーンを刺激することを目指しています。斬新なものを観客に紹介するのは難しいことですが、FASHION FRONTIER PROGRAMのようなプログラムは、検証や承認を与え、受け入れやすくし、成長を促します。また、FASHION FRONTIER PROGRAMに参加することは、業界の専門家から見識や専門知識を得る貴重な機会でもあります。さらに、このプログラムは、ファッション業界におけるネットワーキングと検証のためのプラットフォームを提供し、認知度と承認度を高める道を提供します。このプログラムへの参加は、私のスキルをさらに高め、ファッション界で評判の高い人物としての地位を確立するために不可欠だと信じています。
⚫︎制作予定の作品説明 :
私のアプリケーション・プロジェクトは、近日発売予定のコレクション『Mucubal』からルック・ナンバー1をフィーチャーしている。ムクバル族は、アンゴラ南部に住むヘレロス族のサブグループです。彼らは半遊牧民で、そのライフスタイルは私に深く共鳴し、さまざまな技術や芸術性を探求するという私のブランドの理念と一致している。ムクバル族はその忍耐強さで知られ、私の地理的背景の中ではやや異質なビジネスという立場を考えれば、その資質は特に重要である。
この作品に使用した素材は、白い部分には高級感があり、生分解性があり、ボリュームと形を作るのに適している生糸を選びました。黄色の部分には、コットン80%、ウール20%のフリースを使用しています。持続可能性にコミットするブランドとして、私たちはスローファッションの考え方で市場にアプローチしています。

⚫︎FFPへの応募理由と意気込み :
今回のプロジェクトに参加することで、社会に対する意識を持ったファッションデザインを深く学びたいと考えています。ファッションは着用するためのものですが、アート性も兼ね備えています。これまでは自身の感性を重視していましたが、このプロジェクトを通じて社会問題や環境問題にも配慮したデザインを追求し、そこに上手くオリジナリティを加えた提案ができるようになりたいと考えています。これを機に、服作りに対する考え方を見直し、より社会や自然に貢献できるデザインを目指します。
⚫︎制作予定の作品説明 :
私の今回の企画は「戦うためのミリタリーファッションではなく、平和を提示するためのミリタリーファッション」です。戦いに不向きなドレスのシルエットにミリタリー要素を取り入れ、また植物を利用した素材でMA1やドレスを製作し、人と自然の関係が調和している世界を表現します。このプロジェクトを通じて、平和に対する意識の喚起、自然との関わり方の大切さを社会に発信したいと考えています。

⚫︎FFPへの応募理由と意気込み :
服づくりを通して、服というものが消費され捨てられていくものではなく、一つ一つが大切なアートピースで価値があるものであるという意識を少しでも伝えていけるようになりたいと考えています。プログラムを通じて、専門家の方からのサポートを受け、どんな行動をしていけばいいのかを明確にし、社会的な”服”に対するの価値感を変えることとそれに対する服作りという面からのビジネスを続けていける方法を考えていきたいです。
⚫︎制作予定の作品説明 :
壊れやすさや精神の脆弱性からの再生をテーマにした作品を編みの技術を取り入れ作成したいです。テーマに沿って100~200字程度の物語を作り、その物語を利用して編み地のテキスタイルを作成します。
例として物語をモールス信号に変換し、このモールス信号を編みパターンに組み込み、視覚的なデザインに変換します。物語の内容をニットの模様として表現することで、作品にメッセージ性を加えたいです。

⚫︎FFPへの応募理由と意気込み :
サステナビリティに深い関心を持ち、学生時代から環境に配慮した活動に取り組んできました。今後はFFPを通じて自己成長を遂げ、アパレル業界で持続可能な社会の実現に貢献したいと考えています。ファッションを通じて、環境問題や社会問題への意識を高める機会を提供する人材になることを目指しています。そして、多くの人々が持続可能な未来に向けた意識を持つきっかけを作りたいと思っています。
⚫︎制作予定の作品説明 :
妖怪に興味を持つ私は、「なぜ妖怪は人間に悪さをするのか」という問いに対し、「人間の衣服を羨望している」という仮説を立てました。衣服は伝統文化や歴史を反映するツールですが、私たちはその価値を見落としがちです。今回は奄美大島の妖怪「ケンムン」をテーマに彼らの衣服を提案し、人間が衣服を客観的に見直すきっかけとしたいと考えています。

⚫︎FFPへの応募理由と意気込み :
他者の苦しみに向き合うべく、貧困解消や子どもの社会的養護について学んできました。1年間フィリピンの児童養護施設や貧困地域で働く機会を得、そこでの学びから、ファッションビジネスを通して個別の労働者にとって最適な働き方を提供し、同時に社会への影響力を持ちうるほどの美しいクリエーションを行えるデザイナーになろうと決意しました。FFPはそのための第一歩であり、参加の機会をいただけたことに感謝しています。
⚫︎制作予定の作品説明 :
安く作られ、安く売られ、簡単に捨てられる多くの服に、人の手間と時間をかけることで、それぞれが本来持つべき価値を取り戻す。将来的には、そうした体制が搾取してきた人々への贖罪として、より良い雇用機会の創出や消費者への啓発につなげることを視野に、誰でも家でできる技法を積み重ねることで美しいものを作る技術を確立したい。
作品のコンセプトは、凡ゆる人の生が丁寧に祝福される豊かな世界の、経済活動の外にある服。

⚫︎FFPへの応募理由と意気込み :
作ることへの責任と、効率では語りきれない創作のジレンマを抱えながら、制作活動を続けています。そこでユイマさんの活動を拝見させていただき、感銘を受けました。今回、FFPの先人の皆様から直接ご教授いただける機会は、私の人生においても最も重要な時間の一つになると思っています。
第一線で活躍されているプロフェッショナルの方々から吸収し、17名の志のある同士の皆様と共に考え、学んでいきたいと思っています。
⚫︎制作予定の作品説明 :
環境負荷の高いプラスチックを食べ、生分解することができるハチノスツヅリガという蛾の幼虫がいる。私はその虫にプラスチックを食べさせ、その虫を食べるプロジェクトを行なってきた。
今回、その派生として、幼虫に不要になったプラスチック繊維の衣服を食べてもらい、その幼虫が吐き出した糸を用いて、自然の生態系に内包された、共生可能な人の営みとしての衣服を製作したい。

⚫︎FFPへの応募理由と意気込み :
ものや情報に溢れる今、なぜものを生み出すクリエイターやデザイナーはいるのだろう。そもそも必要ないのではないか。
ものづくりをする上で、様々な局面でそんな大きな問いを投げかけられているように感じる。たしかに、今あるものだけで生活は成り立つし、必要はないのかもしれない。なぜ今、私はクリエイションをするのか、そんな根源的な問いから誠実に向き合いたいと考えた。
⚫︎制作予定の作品説明 :
私は東京生まれ東京育ちの26歳。大学時代、ひとりの組子職人と出会い「粋」に心を奪われた。人情の機微に通じた振る舞い、ユーモアにあふれた話、欲をもたない考え方……。およそ250年以上前に生まれたとされている、日本人独自の美意識「粋」は人生を楽しむヒントに思えた。
本作品では、「粋」を探るとともに、それを伝統木工技術の組子を通じて表現します。

⚫︎FFPへの応募理由と意気込み :
祖父が建てた木の温もり溢れる家をきっかけに木で服を作りたいと考えるようになり、木材について調べるうちに林業にまつわる問題を知りました。
森と街が切り離されている現代では林業が私たちの生活に深く関わっていることを生活の中で実感することは難しくなっています。木でできた服「木造服」を通して木の温もりに触れることで人と森の関係について考え直すきっかけとなることを目指します。
⚫︎制作予定の作品説明 :
私たちに様々な恵みを与えてくれる森。そしてあるときは脅威にもなり得る森。
森との付き合い方を考えることは、私たちの暮らしについて考えることになる。
今回は国産の間伐材や持続可能な管理がされた森で作られた木材を使用した服作りに挑戦する。
これらの木材を利用することは国内の林業を支えることになり、健やかな森を作り、そして私たちの暮らしを守り、豊かにすることに繋がっていく。

⚫︎FFPへの応募理由と意気込み :
サステナビリティの現実を学びながらプランやモデルを創出する育成型プログラムが自身の成長に必要不可欠と考え、FFPに応募させていただきました。素材開発だけでなく、デザインの多角的な発展、他分野との連携、プラン実現やモデル構築へのアドバイスなどにも大きな期待と可能性を感じています。私は、ファッションとは「人の在り方」だと考えます。「農」の視点から、新しい「人の在り方」を創造できるよう精一杯頑張ります!
⚫︎制作予定の作品説明 :
長野の山村に農家の長男として生まれた私のテーマは、一貫して「農×ファッション」です。FFPでは、私の「百姓」というアイデンティティから着想し、昔の野良着と、今の農作業着を邂逅させ「百姓のための新しいワークウェア」をデザインします。廃れゆくものに焦点を当て、循環性と革新性を尊重した素材開発やプラン構築を目指します。農の中にある素材や技術、精神性や伝統を見つめ直し、継承・アップデートするデザインです。

⚫︎FFPへの応募理由と意気込み :
ファッション・フロンティアのプログラムに参加する最大の理由は、異なるバックグラウンドやユニークなビジョンを持つプロフェッショナルと交流し、学ぶ機会を得ることです。ファッション業界は、環境的・社会的責任を考慮した生産の改善を必要としています。ファッション・フロンティアのプログラムに参加し、プロフェッショナルなサポートを受けることで、持続可能性に関する知識を深めることができると確信しています。
⚫︎制作予定の作品説明 :
私が応募のために選んだプロジェクトは、パフォーミング・アーツと大いに関係があり、廃布を使って作った芸術的な衣服から始まり、イタリア語で「住む」という意味の「アビターレ」と名付けられた。イタリア語で “住む “を意味するこの服は、家としても服としても使える。人と人、人と自然の関係に欠けているものは何か?バランス!それを取り戻すには?衣服を通して、私はそこに住み、他の人たちに住んでもらう。「アビターレ」の中にいるとき、ゲストの一人一人には、私が子供の頃に使い始めて以来コレクションしているメガネをかけてもらい、私の目を通して世界を見てもらう。私の眼鏡をかけている間、眼鏡は完璧なハーモニーを奏でながら共に歩まなければならない。「アビターレ」を通して、自然、人々、私たち自身など、私たちを取り囲むすべてのものとのバランスをゲストに取っていただくことが主な目標です。この「アビターレ」に触発され、私は住宅からインスピレーションを得た形状で、さまざまなサイズに調整できる包括的なコレクションに取り組み始めました。また、モジュール式のコレクションでもあり、いくつかのパーツを交換することで、最初のルックに新たなオプションを加えることができる。私のアイデアは、廃棄されるテキスタイルを使って、さまざまな家の窓やドア、色彩構成を思い起こさせるさまざまなテクスチャーを開発することです。

⚫︎FFPへの応募理由と意気込み :
服は着ている人と環境に働きかけるメディアであり、必ずしも言語化しきれない思いに寄り添ってくれたり、それを表現してくれる力があると思います。私が今まで感じてきたワクワクやモヤモヤをどのように服に込められるだろうか、服の造形を通した表現に挑戦したくて応募しました。大学で学んだ電気、バイオ、HCIの知識を生かしながら、FFPで出会う人々との議論を通して、新しい服の表現そして服である意味を探求したいです。
⚫︎制作予定の作品説明 :
「女の子なのに理系ですごいね」
楽しくのびのびやっているつもりが
ふとした時に浴びてしまう呪文
すると周りに男の子が多いことが、なぜか途端に気になってきて
だんだんまた気にならなくなって
そんな引っかかりの繰り返しとともに研究していく
「女の子だから」
研究するすべての人にとって引っかかりがない未来のために
実験に使うクリーンスーツを自由な曲線的な形に
不織布のまま針穴を開けずに作り上げることに挑戦します

⚫︎FFPへの応募理由と意気込み :
私がファッション・フロンティア・プログラムに応募したのは、文化の保護と創造的なイノベーションを提唱したいという思いからです。世界の様々な地域の人々と出会った経験からインスピレーションを受け、フィリピン人デザイナーとしてのアイデンティティを掘り下げ、私の文化の複雑さを分かち合いたいと思うようになりました。FFPの専門家たちの指導を受けることで、クリエイターとして成長し、フィリピンの職人技の美しさを世界的に紹介する革新的な方法を発見し、ファッション業界において持続可能なフィリピンデザインの場を創り出すことを目指したいと思います。
ファッション・フロンティア・プログラムは、この使命を完全に実現するための理想的な環境だと確信しています。このプログラムを支えるメンターたちは、ファッションは創意工夫と創造性によって前向きな変化とより良い社会を提唱すべきであるという信念を共有していると思います。彼らの指導は、私が社会的提言と私独自のデザイン言語を披露することの間で適切なバランスを取るのを助け、私の作品がインパクトがあるだけでなく、着用可能で、現代のファッションを反映したものであることを確実にする上で、かけがえのないものとなるでしょう。
⚫︎制作予定の作品説明 :
スペイン植民地化と西洋の影響以後のフィリピン文化の進化に焦点を当てながら、フィリピンの職人技を支持し、私の文化的遺産に対する認識を高めることを目指しています。このプロジェクトの中心は、現代フィリピン女性の再定義であり、伝統的に控えめでか弱いキャラクターとして見られてきたマリア・クララという象徴的な人物を通して描かれている。
私は、マリア・クララをエンパワーメントの象徴に変えることを目指している。このエンパワーメントされたバージョンは、西洋とスペイン文化の影響を受け入れながら、彼女の土着のルーツに敬意を表している。植民地時代以前のフィリピンの伝統、スペイン植民地時代の影響、そして現代の西洋ファッションの側面を統合することで、私は西洋と先住民の要素の文化的衝突を捉え、フィリピン人のアイデンティティの回復力と強さを際立たせる服を作ることを目指している。
西洋化によって先住民文化の多くが影を潜めてしまった現代において、私たちのユニークな遺産を称え、保存することは極めて重要です。私はこの作品を通して、伝統的な職人技への再評価を促したいと思っています。さらに私は、ピナテックスのような新素材と、アバカのような伝統的な持続可能な農業副産物を融合させることで、フィリピン発の持続可能なイノベーションを促進する社会的責任を強調します。そうすることで、徐々に失われつつある伝統工芸を守り、私たちの文化的遺産を尊重し保護する持続可能な未来を促進することの重要性に注意を喚起したいと考えています。

⚫︎FFPへの応募理由と意気込み :
私は青森県五戸町(ごのへまち)に住んでいます。五戸は古くから「馬の町」と呼ばれ人々が馬に乗って生活していましたが、自動車の普及と引き換えに馬に乗る人は減り、現在は馬肉産業が町の名産になっています。しかし、屠畜場で「馬の皮」が廃棄されていることを知り、2年以上の時間をかけて「青森の馬革」づくりに挑戦してきました。FFPでは「命から生まれた革」に畏敬の念を抱けるような作品を生み出したいと考えています。
⚫︎制作予定の作品説明 :
「白なめし」と呼ばれる原始的な技法で仕上げた、布のように柔らかい馬革を活かした衣服を生み出したいです。そして、それを纏った人々の心を動かしたいと考えています。革は原始人も身に纏っていた人類最古の素材であり、新たに「つくる」新素材ではなく、自然の循環の中にあり「生まれる」物です。馬を信仰する神社や馬霊碑、流鏑馬や駒踊りなどの風習が今も残存する青森から、<五分>の価値観を届けていきたいと考えています。

私はテキスタイルデザインとファッションを芸術表現として取り組んできたアーティストです。私はこれまで、自分の作品と社会との接点を見つけるよう、よく言われてきました。FFPに応募することで、この可能性を追求し、人々との有意義なつながりを生み出すことを目指しています。さらに、私は自分のルーツやアイデンティティを探求し、テキスタイルや素材を使って感情を表現することに深い興味を持っています。文化、アイデンティティ、ファッションの交差点を掘り下げるまたとない機会として、アーティストとして成長し、芸術の世界を広げたいと思います。
⚫︎制作予定の作品説明 :
昨年は考古学をテーマに、化石のようなテキスタイルを制作しました。今年は「未来の考古学」をテーマとし、現代の物や感情を後世の遺物に変えることを目指しています。私がFFPのために制作する予定の作品は、このコレクションの一部となります。それは私の世界の個人的なシーンをとらえたもので、”私の結婚式 “というコンセプトです。私の結婚式は、アーティストとして、またクィアとして、私にとって極めて重要な瞬間を象徴するものだからです。私のスタイル、アイデンティティ、経験、そして芸術的なビジョンを体現するウェディングドレスをデザインするつもりです。最終的には、この作品が私のアイデンティティ、感情、ルーツを反映し、後世の人々が発見できる化石、遺物になることを望んでいます。
これから17名がどのように成長し、最終審査に向けて作品をどう仕上げるのか…ぜひご期待ください!
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