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講師/テーマ
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講師:小川 秀明 氏 (アルスエレクトロニカ・フューチャーラボ共同代表)
テーマ:「アーティスティックジャーナリズムの観点から考えるファッション」
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講師プロフィール
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2007年からアートとテクノロジーの世界的文化機関として知られるアルスエレクトロニカにて、アーティスト、キュレーター、リサーチャーとして活躍。現在は、同機関の研究開発部門であるアルスエレクトロニカ・フューチャーラボの共同代表兼アルスエレクトロニカジャパンの代表を務める。アートを触媒に、未来をプロトタイプするイノベーションプロジェクトや、市民参加型コミュニティーの創造、次世代の文化・教育プログラムの実践など、領域横断型の国際プロジェクトを数多く手掛けている。札幌国際芸術祭2024ディレクター、シビック・クリエイティブ・ベース東京(CCBT)のクリエイティブディレクターも兼任している。
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講義概要
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オーストリア・リンツ市においてのArs Electronicaは、電気、水道、交通に並んで公益企業として位置付けられています。「本質的な課題発見、新たな価値の創造、人々への触発や対話といったアートの力は、水道局が全ての市民のために安全な水を届けるように、誰にでも提供されるべき社会基盤である。」との信念の下、文化的な社会基盤として人々にアートと議論の場を提供しているのです。そのような観点から、アート、そしてファッションが社会にどのような発信をしていくことができるのか、「アーティスティックジャーナリスム」という考え方に基づき、デザイナーが担う責任と可能性についてお話しいただきました。
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学びとなったポイント
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受講したセミファイナリストと昨年の受賞者の学びとなったポイントの一部をご紹介します。
これまでは、「ファッションといえばデザインをして形を作ること」に意識が向いていたとのことですが、講義を通じて「既存の概念を壊し、新たな視点で物事を見つめ、社会に対して問いを持つこと、その上でデザインして形を作っていくというプロセスの違い」の発見に繋がったという意見が挙げられました。
また、アートとデザインの違いを理解することができ、「これまで無意識に行っていたデザインをするという行為が鮮明になった」と振り返る方もいました。「アート的な視点で360°見渡し探すといった行為の上に気づきが生まれ、その気づきをシェイプして具体的にすることがデザインであるということ」に気付けたと言います。デザイナーの普段持つべき視点として、「アート的な思考や目線で周囲を見ること」の重要性を得られたようです。
さらに、講義の中で語られた「ファッションでカルチャーを作る」という言葉が強く印象に残っているという方もいました。「デザイナーは、服をデザインしているようで、そのデザインを提案するまでに、その人の思いや、時代感が練り込まれ、その時代にあった新しい文化を、ファッションで提案している」ということから、デザイナーが持つ「カルチャーを提案する力」を感じたとのことです。
「大企業は自社製品が世界にどのような影響を与えるかを優先しないかもしれませんが、アーティストやクリエーターは圧力をかけることができ、倫理的な創造を促すことができる」というように、アーティストやクリエーターができる社会的責任について深く考えさせられたという方もいました。
「まずは服の作り方、服の構造、服にとって当たり前だとされていることを疑い、服とは何かについて考えるべき」と、改めて自身の作品でやりたいと思っていたことの原点に立ち戻ってみるきっかけにもなったようです。
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今後も、各講義の概要や、そこからセミファイナリストの皆さんが学んだことをご紹介していきます。
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