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Lecture 2:「ソーシャルレスポンシビリティの考え方」を実施しました

Lecture 2:「ソーシャルレスポンシビリティの考え方」を実施しました

Lecture 2を実施しましたので、講義の一部と、セミファイナリストの皆さんが学んだこと/新たに気づいた視点などをご紹介します。

 

 

講師/テーマ

 

講師:鎌田 安里紗 氏(一般社団法人unisteps 共同代表理事)
テーマ:「ソーシャルレスポンシビリティの考え方」

講義概要

 

FFPの柱の一つである「ソーシャルレスポンシビリティ」を中心に、衣服の生産から廃棄に至るまでの現実が語られました。
ケニアなどの国での大量廃棄の実態、日本における供給量増加と低価格化の流れが示され、環境負荷や労働問題、透明性の欠如といった課題が明らかにされました。
同時に、長く愛される服づくりや循環型生産、倫理的なビジネス実践など、変革のための具体的な取り組みも紹介されました。
クリエイターの、素材や背景を見つめ、独自性と持続性を両立しながら、社会との関わり方を自ら設計する責任が強調されました。

学びとなったポイント

 

受講したセミファイナリストと昨年の受賞者の学びとなったポイントの一部をご紹介します。

 

 

「ファッション業界の問題については、これまでも文献や調査を通して学んできましたが、今回の鎌田さんのお話からは、現場に近い生々しい現状を知ることができ、改めて問題の大きさと、その深刻さが加速していることを実感しました。
こうしたファッション業界のネガティブな部分に触れられる機会は多くなく、直接伺えたことは大きな学びとなりました。」

 

 

「講義では、デザイナーとして私たちがこの問題に大きな影響を与え得ること、そして単に問題を浮き彫りにするだけでなく、衣服のライフサイクルを再構想するような、より的確な選択ができることが強調されていました。ただし同時に、このテーマには多くの複雑な要素があり、簡単に解決できる答えはないということも実感しました。」

 

 

「デザイナーが衣服の次のステージを考えながらデザインする(リサイクルする会社と最初からその後について考える)手段があることに気づきました。」

 

 

「話を通して、クリエイターとして当たり前に知らなきゃいけないことなのに、今までどこか自分に関係ないと思って目を瞑ってきたことに向き合えてよかった。
プロジェクト「服のたね」に関して、種から衣服になるまでの過程を体験しながら向き合える場を提供できる形式が凄くいいなと思った。ついものに目を向けがちだが、体験を作るクリエイションという選択肢が増えた。」

 

 

「『新しい衣服をつくる必要があるのか』という問いが常に自分の中にあります。
物質的に考えれば、新しい衣服の生産は止めて既にある衣服を使用するのがいいかもしれません。が、衣服が人の在り方をはらんだ『ものを超えた存在』になっている現代において、新しい衣服はやはり必要だという自分なりの結論に至りました。
それを踏まえて受講した今回の講義から、分解や再生のしやすい服、モノマテリアルな服など、いくつかのアプローチが想像できました。」

 

 

このように、繊維生産の急増やリサイクル率の低さといった産業の現実に強い衝撃を受けたとの声が多く寄せられました。
また、消費や廃棄の在り方を問い直し、服の寿命を「どれだけ愛され続けるか」と捉える視点や、分解・再生を前提としたデザインへの関心が高まったことが印象的です。

 

さらに、「自らの作品を通して社会と対話する」という責任を改めて認識し、素材選びから循環までを見据えた創作へ踏み出したいという決意が示されました。
今回の学びは、持続可能なものづくりを模索するうえでの大きな一歩となったようです。

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今後も、各講義の概要や、セミファイナリストの皆さんが学んだことをご紹介していきます。

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