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Lecture 3:「クリエイターとメディアの距離感」を実施しました

Lecture 3:「クリエイターとメディアの距離感」を実施しました

Lecture 3を実施しましたので、講義の一部と、セミファイナリストの皆さんが学んだこと/新たに気づいた視点などをご紹介します。

 

講師/テーマ

 

講師:関根光才氏(映画監督・映像作家)
テーマ:「クリエイターとメディアの距離感」

講師プロフィール

 

広告映像・MV・アートビデオの監督としてキャリアを始め、HONDA「Ayton Senna1989」(2014)は仏カンヌライオンズのグランプリを受賞。福島原発事故以降は様々な社会活動に従事、難民問題、反戦など様々な社会問題の映像作品に取り組む。2018年より長編映画に携わり、躁鬱の女性の葛藤を描く初作品「生きてるだけで、愛。」では新藤兼人賞・銀賞を受賞。擬似家族を描いた「かくしごと」(2024)や、新型コロナウイルスが蔓延した客船の実話を映画化した「フロントライン」(2025)を発表。長編ドキュメンタリーでは芸術家・岡本太郎から日本社会を紐解く「太陽の塔」(2018)や、服飾産業と廃棄服の関係性を変えようと活動するファッションデザイナー中里唯馬を追った「燃えるドレスを紡いで」(2024)を発表、同作は米トライベッカ映画祭にてHuman/Nature賞を受賞。

講義概要

 

関根氏が自身の経験をもとに「メディアとクリエーション」の力と危うさを語りました。
広告映像が時に「視覚的なゴミ」となりうる一方で、編集による文脈が人々の感情や社会を大きく動かしてきた歴史を紹介。
レニ・リーフェンシュタールや岡本太郎の事例を通じ、創造が権力や思想と結びつく複雑さを指摘し、創作者が自らの立場を常に問い直す必要性が強調されました。
これを受けて中里氏は、ケニアで目にした廃棄衣料の山を創作の出発点とした経験を語り、パリコレを旗として責任ある発信を模索してきたと述べます。
両氏は、白黒の対立ではなく「グレー」であること、すなわち他者への配慮を持ちながら独自の表現を追求する姿勢が重要であると結びました。

学びとなったポイント

 

受講したセミファイナリストと昨年の受賞者の学びとなったポイントの一部をご紹介します。

 

 

「『メディアに流されず、【じぶん】を持つこと。』関根様が『アナーキスト』と仰っていましたが、自身が独立したメディアである事。
これはSNSが普及している現代のクリエイターにとってはとても重要な事だと思いました。」

 

 

「純粋に美しいものを作りたい時、知識がないと自分の意図してない形で、よくないことに加担してしまう可能性があることに怖さを感じた。政治や歴史、社会に関してもっと興味を持って向き合わないといけないと改めて思った。」

 

 

「デザイナーとして大きな責任を背負っていることを学びました。
メディアをコミュニケーションの手段としてどう使うかを、意識的かつ慎重に選択しなければなりません。
ファッションデザインにおいては、画像や映像だけでなく、自らの作品やその提示の仕方も媒体やチャンネルとして考えられるのです。」

 

 

「作品から対話を生み出すという考え方に改めて共感しました。
私自身も無意識のうちに、作品から対話が生まれることを望んで制作してきましたが、その理由をうまく言語化できずにいました。
今回のお話を聞き、自分自身を一つのメディアとして意識しながら制作に向き合うことで、その意味がより明確になると感じました。」

 

 

「ファッションが、講師が話していたような操作やグリーンウォッシュ、そして「視覚的ゴミ」といった罠に陥る可能性についても考えさせられました。」

 

 

受講者からは、関根氏の講義を通じて「デザインは麻酔である」という言葉や、文脈や映像が人々の認識を大きく左右するという気づきが深く心に残ったとの声が多く寄せられました。また、SNSが普及する現代において、クリエイター自身が「自ら一つのメディアである」という意識を持ち、流されることなく信念を持って表現する重要性を再認識する場ともなりました。

 

さらに、広告や消費社会の只中で葛藤しながらも、そこでこそ新たな価値を示せる可能性に気づいたという声もありました。

 

本講義は、表現者としての責任や立ち位置を問い直し、社会と対話するための創作の在り方を考える大きな契機となったようです。

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今後も、各講義の概要や、セミファイナリストの皆さんが学んだことをご紹介していきます。

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