ARTIST
MANAGEMENT

Lecture6:「アーティスティックジャーナリズムの観点から考えるファッション」を実施しました

Lecture6:「アーティスティックジャーナリズムの観点から考えるファッション」を実施しました

Lecture 6を実施しましたので、講義の一部と、セミファイナリストの皆さんが学んだこと/新たに気づいた視点などをご紹介します。

講師/テーマ

 

講師:小川 秀明 氏 (アルスエレクトロニカ・フューチャーラボ共同代表)

テーマ:「アーティスティックジャーナリズムの観点から考えるファッション」

講師プロフィール

 

2007年からアートとテクノロジーの世界的文化機関として知られるアルスエレクトロニカにて、アーティスト、キュレーター、リサーチャーとして活躍。現在は、同機関の研究開発部門であるアルスエレクトロニカ・フューチャーラボの共同代表兼アルスエレクトロニカジャパンの代表を務める。アートを触媒に、未来をプロトタイプするイノベーションプロジェクトや、市民参加型コミュニティーの創造、次世代の文化・教育プログラムの実践など、領域横断型の国際プロジェクトを数多く手掛けている。札幌国際芸術祭2024ディレクター、シビック・クリエイティブ・ベース東京(CCBT)のクリエイティブディレクターも兼任している。

講義概要

 

「アーティスティック・ジャーナリズム」の考え方を学び、それをどのようにファッションに活かすことができるのか、という視点が語られました。
小川氏からは、Ars Electronicaでの活動を軸に、アートとテクノロジーの融合が社会に新たな視点をもたらす事例を紹介していただきました。AIを用いた映像作品や気候変動を可視化するインスタレーションを通じ、アートが単なる消費物ではなく、問いを生み対話を促す役割を担うことが強調されました。

さらに、デザインが解決策を示す一方で、アートは多角的な問いを提示する力を持ち、文化や社会を動かす契機となること、ファッションをカルチャーとして広く捉え直し、未来に向けて創造的な問いを投げかけることの重要性が示されました。

学びとなったポイント

 

受講したセミファイナリストと昨年の受賞者の学びとなったポイントの一部をご紹介します。

 

 

「真実が分からなくなるほどの情報量に溢れた現代では、正しいことも情報だけでは判断できない時代。だからこそまずは自分の意見を持つことが大切で、そのきっかけを与えてくれるのがアートというアプローチなんだと理解しました。」

 

 

「ファッションを「問いを生み出すアート」として捉える視点がとても新鮮でした。アーティスティック・ジャーナリズムという考え方は、デザインを超えて社会や人々に行動を促す力を持ちうることを実感しました。」

 

 

「講義を通して、服というものをつくってはいるけれど、単に「機能や完成形を届ける」デザイン思考だけでなく、問いを立てたり価値観を揺さぶるアート的視点を積極的に取り入れてよいのだと感じた。着る人や見る人との対話を生むような作品づくりを目指したい。」

 

 

「軍事技術を軍隊のためではなく文化的技術にするという視点が印象的だった。例えばコーデュラは軍事用素材からアパレルに広がったが、その耐久性を活かして長持ちする衣服をつくることができる。この視点は自分のプロジェクトにも反映できると思った。」

 

 

受講者からは、小川氏の講義を通じて「デザイナーは解決策を、アーティストは質問をつくる」という言葉や、アートが新しい視点や対話を生む力を持つことが深く心に残ったとの声が多く寄せられました。大量の情報に埋もれる現代において、クリエイターが批判的思考を持ち、未来の方向性を示す役割を担う重要性を再認識する場となったようです。

 

また、ファッションを単なる衣服ではなく社会現象や物語を伝える媒体として捉え直す視点や、軍事技術を文化的価値へと転換する発想に刺激を受けたという声もありました。

 

本講義は、表現の枠を超えて人々の意識を揺さぶり、創作を通じて社会と対話する可能性を拓く契機となったようです。

●○━━━━━━━━━━━━━━○●

  FOLLOW US

●○━━━━━━━━━━━━━━○●

今後も、各講義の概要や、セミファイナリストの皆さんが学んだことをご紹介していきます。

最新情報は、FASHION FRONTIER PROGRAMのInstagramで発信していますので、是非フォローしてお待ちください。

▶︎▶︎FFP公式Instagram  https://www.instagram.com/ffp.jp/

Share this article: