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Lecture6:「コンテクストデザインから考える‘装うこと’の一解釈」を実施しました

LECTURE
2024/09/11

Lecture6:「コンテクストデザインから考える‘装うこと’の一解釈」を実施しました

Lecture6を実施しましたので、講義の一部と、セミファイナリストの皆さんが学んだこと/新たに気づいた視点などをご紹介します。

 

 

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  講師/テーマ

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講師:渡邉 康太郎 氏(Takram コンテクストデザイナー / 東北芸術工科大学客員教授)

テーマ:「コンテクストデザインから考える‘装うこと’の一解釈」

 

 

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  講師プロフィール

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使い手が作り手に、消費者が表現者に変化することを促す「コンテクストデザイン」を掲げ活動。組織のミッション・ビジョン・パーパス策定からアートプロジェクトまで幅広いプロジェクトを牽引。関心事は人文学とビジネス、デザインの接続。主な仕事にISSEY MIYAKE の花と手紙のギフト「FLORIOGRAPHY」、一冊だけの本屋「森岡書店」、北里研究所、日本経済新聞社やJ-WAVE のブランディングなど。同局のラジオ番組「TAKRAM RADIO」ナビゲーターも務める。著書『コンテクストデザイン』は青山ブックセンターにて総合売上1位を記録(2022年)。趣味は茶道、茶名は仙康宗達。大日本茶道学会正教授。Podcast「超相対性理論」パーソナリティ。国内外のデザイン賞の受賞多数。また独iF Design Award、日本空間デザイン賞などの審査員を歴任。2019-2024年で慶應義塾大学SFC特別招聘教授を、2024年より東北芸術工科大学客員教授を務める。

 

 

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  講義概要

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コンテクストデザインとは、文脈(Context)を正しく伝えることではなく、作り手による強い文脈と、使い手による弱い文脈を、ともに(con-)編む(texere)こと。正当性や役立つこと、今の常識など、強いものだけでなく、個人的な解釈や寄り道、役に立つかどうかわからない弱いものに目を向け、やってみる、投げかけてみる。それがどのように作用し、社会に波及していくかは予測不可能。モナリザはなぜ有名か?ヒット曲はなぜヒットするのか?多様な事例から、ちいさな取り組みが社会に変化をもたらす可能性を感じられるお話しでした。ちいさく弱く感じられることでも、長期的には何に繋がるのかわからない、であればこそ、自分が信じられることをやってみると良いのではないかと背中を押される講義となりました。

 

 

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  学びとなったポイント

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受講したセミファイナリストと昨年の受賞者の学びとなったポイントの一部をご紹介します。

 

「今の常識が明日の異端になる」という講師の言葉は多くの参加者が印象に残ったようですが、ひとりの参加者は、ここから「何が正しいのか間違っているのか、何が良くて悪いのか、という事に答えというものはない」と感じたようです。一方で、自分の中で答えは出せるのではないか、「その答え、考え、自分を信じて発信していくことがデザイナー」ではないかと考えたと言います。そこから、これまでは「大衆の正解を求めて考えすぎてしまい、本当に自分がやりたかったことというものを見失ってしまうことがあった」が、「本来のものづくりの楽しさ、ワクワク感」を持って自分の作りたいもの追求していくことで、「いつか誰かに自分のメッセージが届くといいな」と思ったそうです。

もう一つ印象的だったという意見が寄せられた講師の言葉がありました。それは、質疑応答のなかで出た、「ひとつのことで一番になるよりも、多くの知識を持ち、それらを組み合わせてユニークなやり方をしたほうがいいこともある」という言葉でした。この考え方は、「何事にも完璧を求めがちな自分にとって、解放感を感じるほど大きな衝撃だった」とし、価値観を見直すきっかけとなったそうです。

 

弱いものに注目するという講義の内容から、「東北の寒さや厳しい環境から生まれる文化を柳宗悦が「虐げられた美」と評したこと」とも繋がるのではないかと考え、さらに考察を深めたいという参加者もいました。

 

また、スマート〇〇は人間をスマートにはしないという視点からの、サリーなどのプリミティブな衣装は便利な形をしておらず、だからこそ人間の方がスマートになって自由な使い方ができる、という話について、「自分が漠然と考えていたことをまさに言葉にしていただけたような感覚」だったと言う参加者は、自身の作品におけるコンセプトに活かせるのではないかと、今後に繋がるものを得たようです。

 

 

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今後も、各講義の概要や、そこからセミファイナリストの皆さんが学んだことをご紹介していきます。

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